タイだなあ
「あ、タイだな」
と思った。
「かかとの下の空」という小説の
冒頭の数行を読んで、そう感じた。
読み進めたら、やっぱりそうだった。
角田光代の「みどりの月」という短編集を
会社に行く電車で読んでたんだけど、
その2つめのお話。
アジアを旅する夫婦の話。
日本での虚無感を払拭するために
アパートのものを全部捨てて二人でバンコクに。
最初こそ、バンコクでバッパーを満喫するが
タイのあちこちを転々とするうちに
しだいにやっぱり虚無感に苛まれる。
タイやアジアのパワーには圧倒されるものがあるが
同時に、何とも言えない停滞感を感じるときがある。
その原因が、だらけた雰囲気にあるのか、道徳観のなさなのか、楽観的すぎることなのかわからないけど。
電車が大森に着いたので、ふと電車を見渡すと、
ピカピカの車内に、みなりのいい人々、
でも、なんとなくうつろな目とか、険しい感じとか、
いらいらした感じとか、くだらない週刊誌のコピーとか。
結局、どこでも虚無感はあるのだなあなどと思い、
結局、自分の振る舞いや、ものの考え方を、前向きにしないと
解決しないんだなあ
なんて思った。
日本での生活に閉塞感を感じると、旅行いきたくなるが、
旅行が日常になると、それはそれで閉塞感感じるのよ。
3月 3, 2009 帰ってきてから日記, 文化・芸術, 旅行の本とかCD・DVDとか, 旅行・地域 | Permalink | コメント (2) | トラックバック (3)

