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2016/05/22

ヒムロックのLAST GIGS

車がほとんど通らないような田舎道を自転車に乗っていた。学校に向かっていた。ウォークマンのイヤホンからは、ヒムロックとボウイが鳴っている。「B・BLUE」とか「Blue Vacation」とか「DEAR ALGERNON」とか「LOVE & GAME」とかとか。
当時の日本中の高校生は、みんなそんなだったんじゃないかな。
ぼくが15歳の時ボウイは解散してLAST GIGSのチケットは10分もせずに売り切れたとニュースになった。
その日もぼくはラグビーの練習が終わってウォークマンでボウイを聴きながら家に帰っていた。

たくさんの高校生がバンドしていた。ぼくらも学校がはじまる前の朝の5時や6時からスタジオで練習していた。早朝はめっちゃ安かったんだよ、藤沢本町のライトハウススタジオ。曲はもちろんボウイやヒムロックだ。ぼくらは高校生の間に数回ライブをやった。
ぼくはヒムロックのまねをしてるつもりだったけど、ヒムロックのようにカッコよくなくモテなかった。屈折と挫折の3年間。

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あれから25年以上もたって東京ドームのヒムロックのLAST GIGS。

当時のぼくのような高校生が一堂に会してるような、不思議な雰囲気だ。
当時、ヒムロック気取りで唄っていたぼくらは、当然ヒムロックのようにはなっていないけど、ヒムロックは今もヒムロックだ。少し声が出なくなってたけど、あの時と同じヒムロックが目の前にいて「CLOUDY HEART」や「ハイウェイに乗る前に」を唄っている。信じられない! 
近くにいた40歳くらいの男性は、全曲口ずさんでいた。
むこうの女性は、なんか泣いていた。
懐かしいし、いいなあって思った。
自分がほとんど唄えるのに驚く「Blue Vacation」。 

けど、当然ぼくたちはもう高校生じゃない。明日からもまた、いまの生活が続いていく。

ヒムロックはライブで唄うのをもうやめるそうだけど、なんとなくわかる気がした。
高校生のぼくらがおっさんになるまで、ヒムロックはずっとヒムロックだったんだから。

ちょっと涙の、傷つきそうなシチュエーション。だってガラスのジェネレイション。別れ話にNO REACTION LOVE。LAST TONIGHT TONIGHT TONIGHT。

ヒムロックにこう言おう。シャンキュー!

5月 22, 2016 帰国後雑記 |

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